フード・サプリメントの選び方

ペットフードを使用している人が多いと思いますが、2009年6月1日により施行された「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(通称「ペットフード安全法」)により、安全なペットフードが提供されるために食品添加物など規格・基準が定められており、原材料表示が義務付けられています。

加工法ドライフードセミモイストフード ソフトドライフードウェットフード
水分10%以下25〜35%程度25〜35%程度75%程度
形状粒状粒が膨れておらず、羊かんのように密度が高い形状は粒が膨れており気泡がある素材を活かした嗜好性の高いものが多い
保存
開封前
長期保存可保存性を高めるため、砂糖や防腐剤などの添加物を使用し、水分保持のために調整剤を使用しているものが多い
肉の嗜好性を高く保つことができる
保存性を高めるため、酸や防腐剤などの添加物を使用し、水分保持のために湿潤調整剤を使用するものが多い
肉の嗜好性を高く保つことができる
セミモイストフードより柔らかい
缶詰やレトルトパウチ等の容器に入っており、賞味期限は2〜3年と長いものが多い
保存
開封後
開封後は袋をしっかり閉じ、直射日光が当たらない湿度・温度が低い常温で1ヶ月開封後は袋をしっかり閉じ、直射日光が当たらない湿度・温度が低い常温で1ヶ月開封後は袋をしっかり閉じ冷蔵庫に入れ2週間で食べ切る開封したらすぐに与え、量が多い場合は冷蔵庫に入れその日のうちに使い切る

最近では、粒状ではなく素材をそのままフリーズドライにしたものもあります。

 

2.義務表示のあるもの

  • ペットフードの名称
  • 原材料名、添加物も記載
  • 賞味期限
  • 事業者の氏名または名称および住所
  • 原産国
  • 成分
  • ペットフードの目的(総合栄養食、間食、その他の目的の食の分類)
  • 内容量
  • 給与方法

 

3.総合栄養食

毎日の主とする食事として栄養バランスが整えられています。

アメリカではAAFCO(The Association of American Feed Control Officials 米国飼料検査官協会 アフコ)という栄養基準があり、日本でも総合栄養食の基準として使用しています。

この基準に合ったフードを選ぶと安心です。あくまで栄養基準であって、品質や安全基準ではないので、品質などはパッケージの食品表示を確認しましょう。

 

4.療養食

病気の治療を補助する目的のフードで、それぞれの病気に必要な栄養成分に調整されています。

獣医師の指示によって使用します。食事療法は病気の状態により本来は個別の栄養調整が必要ですが、犬用の療養食は病気別に作られているものの、病気の度合いに合わせられるまでの細かい調整は困難です。

また、複数の病気がある場合、どのフードを選んだら良いのか悩んでしまいます。こんな時は、是非、ご相談ください。

 

5.おやつ

お楽しみの目的だけでなく、しつけのご褒美やオーラルケアを目的としたものもあります。

様々な形状のものがあります。内容、与える量や与え方は食品表示を確認しましょう。

おやつから摂るエネルギーは、1日のエネルギーの20%を超えないようにしましょう。

 

6.サプリメント

サプリメントは薬ではありません。薬のように明確な基準がないため、使用する場合は注意が必要です。   食品の扱いですが食事ではないため、サプリメントだけで短期間に効果が期待できるものではありません。

基本の食事を整えた上に使用しましょう。

サプリメントを使用することで特定の栄養素が過剰になったり、拮抗する栄養素がある場合もあります。

表示を確認し、使用量や使用方法を守りましょう。

より健康になるために使用したサプリメントにより、健康被害が生じる場合もあります。よく解らない場合は、ご相談ください。